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その他医療機関からの質問





その他

No1
病院でのがん治療後、指定診療所においてフォローを行う場合、当該施設における初回治療にあたるとして届出対象となるでしょうか。

  • 指定診療所
  • 初回治療
  • 届出対象
  • がん診療拠点病院以外の病院

質問者情報
区分:がん診療拠点病院以外の病院
医療圏:大阪市

質問日付:2023/03/22
その他


病院でのがん治療後のフォローを行うために指定診療所を受診した患者の腫瘍が、当該指定診療所にとって初診で、診断および/または治療などの対象となった腫瘍である場合、届出対象になります。


回答日付:2023/03/29

その他

No2

がんの疑いで、病院やほかの診療所へ紹介した場合、自施設は全国がん登録への届出の必要があるのでしょうか。

  • がんの疑い
  • がん診療拠点病院以外の病院

質問者情報
区分:がん診療拠点病院以外の病院
医療圏:大阪市

質問日付:2023/03/22
その他


病理診断以外の方法で「がん」と診断し、詳細診断や治療のために他施設に紹介した場合、貴院で「がん」と診断しているので、全国がん登録への届出が必要になります。必ずしも病理学的な確定診断を要せず、画像診断、血液検査、尿検査、肉眼的検査、および臨床検査を含みます。一方、「がん」であるかないかの診断も含めて他施設に紹介した場合、届出は不要になります。


回答日付:2023/03/29

その他

No3

A病院で診断、治療の後に、B病院を受診した場合の診断日を教えてください。

  • 診断日
  • がん診療拠点病院以外の病院

質問者情報
区分:がん診療拠点病院以外の病院
医療圏:大阪市

質問日付:2023/03/22
その他


A病院からの届出における診断日はA病院での検査日、B病院からの届出における診断日は当該がんの診療のためにB病院をはじめて受診した日(当該腫瘍初診日)で届出してください。

回答日付:2023/03/29

その他

No4

<膀胱癌の登録内容について>
・2/13 組織診断目的でTUR-BT施行 →浸潤性膀胱癌(cT3bN2M0)
・3/1 化学療法開始
・5/30 膀胱全摘除術

上記の場合、登録内容は下記でよろしいでしょうか?

・内視鏡的治療:あり
・化学療法:あり
・外科的治療:あり
・進展度・術後病理学的:術前治療後


  • 膀胱
  • TUR-BT
  • がん診療拠点病院以外の病院

質問者情報
区分:がん診療拠点病院以外の病院
医療圏:北河内


質問日付:2023/06/01
その他


組織診断目的としてTUR-BTを行われている場合は検査として扱いますので
・内視鏡的治療:なし
・化学療法:あり
・外科的治療:あり
・進展度・術後病理学的:術前治療後
の登録となります。

腫瘍の縮小も兼ねている場合は観血的治療(内視鏡的治療)の扱いとなりますので、
どういった目的で施行されているかをご確認いただければと思います。

回答日付:2023/06/07

その他

No5

先日、全国がん登録の届出を行ったところ、エラー(OL_E4010)が出ました。
エラーが出た対象者は、下行結腸癌の診断で手術を施行しており、
術後の病理結果で「組織型:高分化型管状腺癌」とあり、
腫瘍に関して「粘膜上皮内にとどまっており、粘膜筋板を越えていません。」
との内容だったので、⑩高分化型管状腺癌、⑰400.上皮内と入力しました。
しかし、性状コードと進展度・術後病理学的のパターンの組み合わせが不正であると
エラーが発生してしまいます。
マニュアル内に記載されている大腸がんの「例外」にあたると思うのですが、
入力方法が間違っているのでしょうか。


  • E4010
  • 管状腺癌
  • がん診療拠点病院以外の病院

質問者情報
区分:がん診療拠点病院以外の病院
医療圏:南河内


質問日付:2023/06/12
その他


今回のエラー内容は、病理診断のコードを
「高分化型管状腺癌:8211/31」の”/3=限局”を選択しているため、
進展度・術後病理学的の400.上皮内と票内矛盾が起きているとして
エラーが発生しております。
病理診断の選択項目の中に、管状腺癌の上皮内にあたる
”8211/2”の形態コードがないため、
病理診断には「高分化型上皮内腺癌:8140/21」をご登録いただき、
備考欄に高分化型管状腺癌の診断結果と併せて、
病理診断の結果を記載いただくようお願いいたします。


回答日付:2023/06/13

その他

No6

次の通り登録した場合、
「診断根拠と病理診断・形態コードのパターン組み合わせが不正です」と返ってきました。
どのように対応すればよいでしょうか。

届け出内容抜粋
原発部位:膵頭部
病理診断:80003 悪性腫瘍
     異型度・分化度/細胞型が未決定、未記載又は、適用外
診断根拠:部位特異的腫瘍マーカー
治療施設:自施設で初回治療を開始
進展度・治療前:不明
進展度・術後病理学的:手術なし又は術前治療後

経緯説明:
当該患者は、ショック症状で当院に救急搬送されました。
CTによる画像診断の結果、膵頭部に腫瘍あり。
採血検査による腫瘍マーカーの結果、CA19-9、CEAとも著明に高値あり。
これらの所見により、膵頭部癌による膵・胆管閉塞からの
胆管炎・敗血症ショックと診断されました。
高齢および他疾患の関係上、癌に対する積極的な治療は行わず、
胆管炎に対する治療を優先しましたが死亡退院されています。

この場合に、原発部位、病理診断、診断根拠にて
エラーにならない登録方法をご教示くださいますようお願いいたします。

  • 診断根拠
  • 病理診断
  • 部位特異的腫瘍マーカー
  • がん診療拠点病院以外の病院

質問者情報
区分:がん診療拠点病院以外の病院
医療圏:北河内


質問日付:2023/06/16
その他


お問い合わせいただいた症例の診断根拠に選択されている
「4.部位特異的腫瘍マーカー」は、
病理診断・形態コードが以下の場合にのみ使用できる項目になります。

・8170(肝細胞癌)
・9100(絨毛癌)
・9500(神経芽腫)
・9732(多発性骨髄腫)
・9761(ワルデンストレームマクログロブリン血症)

上記以外の病理診断・形態コードの場合については、
診断根拠を「5.臨床検査」として登録してください。
※全国がん登録届出マニュアル2022の39ページもご参照ください。

今回の症例では”病理診断:8000/3 新生物,悪性”とされておりますので、
診断根拠を修正いただくことで、エラーを解消できるかと存じます。


回答日付:2023/06/16

その他

No7

臨床診断で腹膜偽粘膜腫(C78.6)の診断がされました。
全国がん登録はHos-CanR-Liteにて登録しています。
腫瘍の種類の登録方法をご教示ください。

  • 臨床診断
  • 原発部位
  • がん診療拠点病院以外の病院

質問者情報
区分:がん診療拠点病院以外の病院
医療圏:大阪市


質問日付:2023/06/26
その他


虫垂や卵巣などの原発部位がわかる場合は、原発部位をご登録ください。
不明な場合は、原発部位不明の”C80.9”をご登録ください。
また本症例の形態コードについては”8480/39”となります。


回答日付:2023/07/05

その他

No8

白血病の登録についての質問です。

間質性肺炎で当院入院加療中に採血結果(骨髄芽球・前骨芽球数上昇)にて
急性白血病の診断となった方です。
確定診断には骨髄検査が必要ですが治療適応がなかったため
以後対症的に加療を継続、徐々に状態悪化となり死亡されました。

この症例の登録は、
⑨原発部位→大分類:白血病、骨髄、血液 詳細分類:C42.1 白血病、骨髄
⑩病理診断→悪性腫瘍
⑬診断根拠→臨床検査
を選択するのか、
確定診断がついていないため、
⑨原発部位→大分類:その他 詳細分類:原発部位不明
⑩病理診断→悪性腫瘍
⑬診断根拠→臨床検査
とすれば良いでしょうか?
また、
⑯進展度・治療前→該当せず
⑰進展度・術後病理学的→手術なし
でよろしいでしょうか?

そもそも登録症例なのかも迷っています。
お忙しいところ申し訳ありませんが、ご教授よろしくお願い致します。


  • 白血病
  • がん診療拠点病院以外の病院

質問者情報
区分:がん診療拠点病院以外の病院
医療圏:大阪市


質問日付:2023/07/04
その他


採血の結果から急性白血病との診断がされておりますので、登録対象となります。
登録項目は以下のとおりです。

⑨原発部位 ・・・ 【大分類】白血病、骨髄、血液 → 【詳細分類】白血病、骨髄 C42.1
⑩病理診断 ・・・ 白血病、骨髄、血液 9800/3
⑬診断根拠 ・・・ 3.細胞診
※白血病等で末梢血を検体とする検査の結果は、細胞診陽性に含めます。
(全国がん登録届出マニュアル2022 p.39もご参照ください。)
⑯進展度・治療前→該当せず ・・・ 777.該当せず
⑰進展度・術後病理学的 ・・・ 777.該当せず

なお急性白血病の場合、正しい形態コードは「急性白血病,NOS:9801/3」となりますが、
病理診断に選択項目がない場合については、備考欄に診断時情報の記載をお願いいたします。


回答日付:2023/07/11

その他

No9

初回治療開始前の評価について、質問です。

他院にて、遠位胆管癌cT1N0M0 stageⅠと診断され、
手術目的で入院するも、脳梗塞を発症し手術延期となった。
退院後、CTにて多発肝転移を指摘され、手術適応外となり化学療法を予定していた。
しかし、腹部膨満感、食事摂取不良で当院に救急搬送され、入院となった。
当院で化学療法を希望されたため、化学療法開始となった。
上記の場合の進展度・治療前は、cT1N0M0 stageⅠより「限局」でしょうか?
それとも、多発肝転移より「遠隔転移」でしょうか?


  • 進展度治療前
  • がん診療拠点病院以外の病院

質問者情報
区分:がん診療拠点病院以外の病院
医療圏:北河内


質問日付:2023/10/24
その他


貴院の初診日は、腹部膨満感、食事摂取不良で救急搬送された時点であると考え回答いたします。

前医での癌の診断・治療計画後、脳梗塞による経過観察期間があり、
病状の進行および治療方針の変更もあることから、
貴院での化学療法は初回治療に含めないものとし、
進展度・治療前は”499.不明”として登録されるとよいと考えます。

<参考>
診断施設:2他施設診断
治療施設:4他施設で初回治療終了後に自施設を受診
進展度・治療前:499不明


回答日付:2023/10/30

その他

No10

上行結腸癌で腹腔鏡下に原発巣の切除を行いました。
術後病理で断端陰性でしたが、領域リンパ節転移を認めました。
この場合、姑息的な観血的治療ではないため、腫瘍遺残なしでよろしいでしょうか。
ご教授よろしくお願い致します。


  • 観血的治療
  • がん診療拠点病院以外の病院

質問者情報
区分:がん診療拠点病院以外の病院
医療圏:中河内


質問日付:2023/11/16
その他


上行結腸周囲のリンパ節郭清を伴う原発巣切除を施行された結果、
リンパ節に転移が認められたと推測し回答いたします。
術後病理で断端陰性とありますので、
郭清したリンパ節以外の他臓器に転移がないようであれば
「1.腫瘍遺残なし」とされるとよいと考えます。


回答日付:2023/11/22

その他

No11

他院のCNBで乳がん(IDC)の診断をされ、
治療目的に当院へ紹介受診された患者さんです。
当院では、持参されたスライドの病理検査と乳房MRI(造影)、
胸腹部CT(単純)を施行後、手術を施行しました。

この場合、
●診断施設→他施設診断
●治療施設→2.自施設で初回治療を開始
●診断根拠→1.原発巣の組織診
●診断日→当院初診日

でよろしいでしょうか?
診断施設について、2.自施設で初回治療を開始と、
3.他施設で初回治療を開始後に、自施設に受診して初回治療を継続と
悩みました。


  • 乳がん
  • 診断施設
  • がん診療拠点病院以外の病院

質問者情報
区分:がん診療拠点病院以外の病院
医療圏:大阪市


質問日付:2023/12/11
その他


他院では経皮的針生検法にて診断のみを行い、
手術目的に貴院へ紹介され施行されている場合の
治療施設は「2.自施設で初回治療を開始」となります。
初回治療継続となる症例は、
他院にて開始された初回治療計画の中に、
貴院での治療が含まれている場合等が該当します。
また他の項目につきましても、ご認識のとおりです。


回答日付:2024/02/19

その他

No12

胆のう炎、胆管炎の診断で入院になった患者さんです。
採血にてCA19-9が10000以上のため、
MRCP、造影CT、GIF等施行しましたが、
腫瘍性病変は指摘されませんでした。
ERCPにて、十二指腸穿孔をきたし、
胃ドレナージ・腹腔ドレナージで保存的に経過観察するも
軽快せず黄疸が進行したため、
開腹十二指腸穿孔部閉鎖・胆嚢摘出術を施行しました。
病理所見にて胆のう癌と判明したケースです。
今回のように、術前にはがんを疑っておらず、
術後病理結果にて判明した場合の登録についてですが、
「16.進行度・治療前」は「499.不明」の選択でよいでしょうか?


  • 進展度治療前
  • がん診療拠点病院以外の病院

質問者情報
区分:がん診療拠点病院以外の病院
医療圏:大阪市


質問日付:2024/02/28
その他


ご認識のとおりです。
医師が治療前に「臨床的にがん」と診断している場合については、
治療前に行った検査を基に進展度を登録していただき、
治療前に臨床的な診断がなく、手術を行った結果から
がんと診断された場合については、
項目番号16:進展度・治療前の登録は499.不明となります。
また併せて、診断日につきましても、
手術にて確定診断がなされた場合については、
手術日が診断日となります。


回答日付:2024/03/07

その他

No13

前立腺肥大症術後再発の排尿障害に対してTUR-Pを施行。
偶発的に前立腺癌が見つかり、pT1aN0M0,3+4(G2)の診断。
ホルモン療法開始となった。
前立腺肥大症に対して行われたTUR-Pは検査扱いであるため、
上記のTNM分類は進展度・治療前に反映し、進展度・術後病理学的は「手術なし」とし、
内分泌療法ありとなるのでしょうか?


  • 前立腺
  • 進展度術後病理学的
  • がん診療拠点病院以外の病院

質問者情報
区分:がん診療拠点病院以外の病院
医療圏:北河内


質問日付:2024/02/28
その他


ご認識のとおりです。
手術の結果から偶発的に前立腺がんが見つかったとのことですので、
TUR-Pの情報を進展度・治療前に反映し、
初回治療として内分泌療法を登録、
進展度・術後病理学的は660.手術なしでの登録となります。


回答日付:2024/03/07

その他

No14

「進展度・治療前」につきまして、問い合わせさせていただきます。
当院で膀胱癌の診断を行った患者の登録につきまして、
診断根拠が「膀胱鏡検査」であり、進展度の判定が難しく、
医師より「499:不明」との返事がありました。
届出マニュアルには
「容易な適用は避けて、進展度区分の判断に必要な情報がない場合、適応します。」
と記載があり、
今回の事例含め検査の内容によっては判断できない場合は
該当するのか伺いたく存じます。


  • 進展度治療前
  • がん診療拠点病院以外の病院

質問者情報
区分:がん診療拠点病院以外の病院
医療圏:大阪市


質問日付:2024/02/29
その他


今回の事例も含め、医師にて進展度は不明と判断されている場合は、
進展度・治療前に登録する内容も「499.不明」としていただいて
問題ありません。


回答日付:2024/03/07

その他

No15

胆管癌、総胆管癌を登録する際の「原発部位:詳細分類」は、
「C24.0肝外胆管」を選択すればよろしいでしょうか?


  • 胆管がん
  • 詳細分類
  • がん診療拠点病院以外の病院

質問者情報
区分:がん診療拠点病院以外の病院
医療圏:大阪市


質問日付:2024/02/29
その他


ご認識のとおりです。
紫本のICD-O-3.1版 局在,番号順リスト(p.82)では、
以下の記載となっております。
 C24.0 ・・・ 肝外胆管
       胆管,NOS

      総胆管

今回のご質問は胆管がん、総胆管がんとのことですので、
原発部位は肝外胆管のC24.0を選択してください。


回答日付:2024/03/07