緩和ケア部会

緩和ケア部会
部会長 飯島正平

緩和ケアは、診断された時点から病やその治療に関連したさまざまな「つらさ」を和らげて、より良い療養生活が送れるように、多方面から支える医療です。痛みや吐き気、呼吸困難といった「体のつらさ」や不安や気持ちの落ち込みなど「心のつらさ」だけでなく、日常生活を送る上でのさまざまな悩み(経済的、社会的、家庭的など)への幅広い支援も含んでいます。大阪府下の国指定および大阪府指定の一部のがん診療(連携)拠点病院には緩和ケアセンターが設置され、施設での緩和ケアの提供を機能的に結びつけています。

大阪府がん診療連携協議会 緩和ケア部会では、国および大阪府の拠点病院と連携し、がん診療に携わる医療従事者に対する緩和ケア研修会の開催や受講促進、緩和ケアの質の向上のためのPDCAサイクルの確保など、各施設で担う医療に適応した緩和ケア提供体制を支援しています。

緩和ケア研修会のご案内

「がん診療連携拠点病院等の整備に関する指針」(平成30年7月31日付け健発0731第1号厚生労働省健康局長通知)にて、がん診療連携拠点病院は、「がん等の診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修会の開催指針」(平成29年12月1日付け健発1201第2号厚生労働省健康局長通知)に準拠し、当該医療圏において、がん診療に携わる医師等を対象とした緩和ケアに関する研修を開催し、自施設に所属する臨床研修医及び1年以上自施設に所属するがん診療に携わる医師・歯科医師等が当該研修を修了する体制を整備すること、また、連携する医療施設におけるがん診療に携わる医師に対して緩和ケアに関する研修の受講勧奨を行うこと等があげられています。
 大阪府内でもがん診療連携拠点病院を中心に「緩和ケア研修会」が下記のように開催されます。
※終日の研修になります。募集期間は概ね開催予定日の2、3ヶ月前から1ヵ月前迄となります。詳しくは各医療機関にお問い合わせください。

PDCAサイクルの取り組みについて 大阪府緩和ケア部会 PDCAサイクルの取り組みについて

PDCAサイクルの確保

地域がん診療連携拠点病院ではがん診療の質的向上のために、PDCAサイクルを確保し、組織的な改善策を講じるよう求められています(厚労省通達Ⅱ-6  大阪府 第2-6)。そして、これらの実施状況については都道府県拠点病院を中心に都道府県内のがん診療連携拠点病院、特定領域拠点病院、地域がん診療病院において、情報共有と相互評価を行うとともに、地域に対してわかりやすく広報することとなっております。

緩和ケア部会では緩和ケアの質の向上に向け、平成28年度よりこの手法を導入してきました。令和元年度は大阪府内がん診療連携拠点病院ごとに課題を設け取り組んできました。その結果を公開いたします。
なお、令和2年度以降はCOVID-19の拡大のため、公開を中断しています。

● PDCAサイクルとは事業活動での管理業務を円滑に進める手法の一つで、下記に示す4つの段階の頭文字をとったものです。この段階を繰り返すことによって継続的に改善を図ろうとするものです。

Plan
: 課題達成のための数値計画
Do
: 計画実現のために実際に取り組めたこと
Check
: 実数とその評価
Act
: 評価に基づく課題の改善にむけた具体的手法

がん診療および緩和ケアにおけるPDCAサイクルに関心のある方は、下記をご参照ください。令和元年度 都道府県がん診療連携拠点病院 PDCAサイクルフォーラム(2020年2月8日開催)の報告書が、ウェブサイトよりダウンロード可能です。

令和元年度 PDCAサイクル評価票

令和元年度のPDCAサイクル評価票をPDFでダウンロードできます。
    

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