2013年 統計でみる大阪府のがん
ここでお示しする数値データは、大阪府におけるがん登録 第80報(2009年り患者の5年相対生存率、2016年2月発行)、第81報(2013年のがんのり患と医療、2017年12月発行)より抜粋しています。
がんのり患数
- 新たに診断されたがんの数(=り患数)は、女性25,444、男性35,815でした(上皮内がんを除く)。(図1)
- 人口10万人当たりのり患数(=粗り患率)は、女性554.5、男性839.8でした。
がんの性別・部位別り患数
- 性別によって、り患数の多いがんは異なります。新しく診断されたがんのうち、最も多かったのは、女性では乳房がん、男性では胃がんでした(上皮内がんを除く)。(図2)
がんによる死亡数
- がんによる死亡数は、男女計25,528人でした。(図3)
- 人口10万人当たりの死亡数(=粗死亡率)は、293.7でした。
がんの性別・部位別死亡数
- 男女ともに肺、胃、大腸がんによる死亡が多く、特に男性では肺がんが約25%を占めます。(図4)
がんのり患数の推移(2009-2013年)
- 2013年のがんり患数は、2009年と比べると、男女ともにゆるやかに増加しています。(図5)
- 高齢化に加え,がん登録でのもれが少なくなることによる登録者数の増加などが影響すると考えられます。がん登録推進法に基づく全国がん登録の開始による影響など、今後明らかになる推移をふまえて判断する必要があります。
年齢調整り患率の推移(1975-2013年)
- 高齢化など人口構造の変化の影響を取り除くために1985年の人口年齢構成をモデルとして計算した年齢調整り患率は、緩やかに上昇しています。(図6)
- 全体的に男女を合わせると大腸がんは増加し、胃がんは減少傾向にあります。(図7、図8)
- 女性では、特に乳房がん、肺がんが増加しています。(図7)
- 男性では、特に前立腺がんが増加しています。(図8)
年齢調整死亡率の推移(1975-2013年)
- 高齢化など人口構造の変化の影響を取り除くために、1985年の人口年齢構成をモデルとして計算した年齢調整死亡率は、男女ともに緩やかに低下しています。(図9)
- 特に胃がんの死亡率は、男女ともに大きく低下しています。(図10、図11)
- 一方、女性の乳房がんの死亡率は上がり傾向にあります。(図10)
5年相対生存率の推移(1975-2009年)
- 5年相対生存率は、がん全体においても、部位別においても、男女ともに改善しています(上皮内がんを除く)。(図12、図13、図14)