薬物療法連携部会
ご挨拶
2023年大阪府がん診療連携協議会に、「薬物療法連携部会」が新設されました。
本年より開始となった第4期がん対策推進基本計画においても「がん予防」「がん医療」「がんとの共生」の3つの分野に分かれ、「がん医療」の目標は、「適切な医療を受けられる体制を充実させることで、がん生存率の向上・がん死亡率の減少・すべてのがん患者及びその家族等の療養生活の質の向上を目指す」とあります。そして、がん医療において、薬物療法は、手術療法・放射線療法と共に三本柱の一つとされています。
薬物療法の進化は、近年非常に目覚ましく、従来の化学療法、内分泌療法に、分子標的療法や免疫療法が加わり、最近では、それらを組み合わせて治療されるようになったことで、さらに副作用も複雑化、かつ多様化しています。
薬物療法を安全かつ有効に継続していくためには、支持療法を適正に行い、副作用マネジメントを実施することが重要です。また、薬物療法による外見の変化もあり、アピアランスケアへの取り組みも必須となっています。これらは、全医療関係者が関わることではありますが、特に薬剤師の職能が発揮できる分野であると思われます。さらに、薬物療法は入院から外来へシフトし、また、治療も長期化しており、病院だけでなく、保険薬局の薬剤師が、積極的に患者さんに関わる必要性も年々増しています。
薬物療法連携部会は、大阪府域のがん診療連携拠点病院の薬剤師を中心に、地域の医療機関のみならず、保険薬局の薬剤師、そして、行政関係者等との交流や連携を通して、がん患者の「安心・安全な薬物療法の継続」が実施できるよう寄与していけるよう活動を行って参ります。
大阪府がん診療連携協議会 薬物療法連携部会
部会長 髙木 麻里
お知らせ information
※ 準備中
薬物療法連携部会の目的
大阪府下・各医療圏の状況や課題を共有し、がん薬物療法に関する連携・支援体制を構築し、患者さんの安心・安全ながん薬物療法の継続に寄与する。
活動方針
- 大阪府下・各医療圏の状況や課題を共有し、がん薬物療法における課題解決に向けた連携・支援体制を構築する。
- 関連団体等と積極的に情報共有を図る。
大阪府がん診療連携協議会
大阪府病院薬剤師会
大阪府薬剤師会
大阪府健康医療部生活衛生室薬務課
大阪版トレーシングレポート
目的:保険薬局から病院への情報共有のツールとなる服薬情報提供書(トレーシングレポート、TR)を共有化することで、大阪府下全域での薬薬連携が推進され、がん患者の安心安全ながん薬物療法の継続が可能となる。
本TRは、大阪府域のすべてのがん診療連携拠点病院へ送信が可能です。
1. がん薬物療法(全般)
がん薬物療法を実施している患者に対し、副作用モニタリングを行うべき主な項目をCTCAEに基づいて記載しています。
活動実績
2024年度
2023年度
各セミナー・研修会
薬物療法連携部会 構成施設専用(ID・PW)
*以下の情報が閲覧出来ます。
・一部の限定的な医療機関でのみ実施される薬物療法
・現状調査アンケート結果