間接経費について

　 間接経費は、直接経費に対して一定比率で手当てされ、競争的研究費による研究の実施に伴う研究機関の管理等に必要な経費として被配分機関が使用する経費です。
　これは、直接経費に対する一定比率で手当てすることにより、競争的研究費をより効果的・効率的に活用するとともに、間接経費を競争的資金を獲得した研究者の研究開発環境の改善や研究機関全体の機能の向上に活用することにより、研究機関間の競争を促し、研究の質を高めるといった趣旨があります。

　 間接経費は、直接経費の対象となっている研究課題の研究費としての使用（直接経費との合算使用を含む。）はできません。
　また、経費の執行にあたっては、全く同一の物品の購入であっても、
「補助事業の遂行に必要なものとして購入する場合」→「直接経費」により支出
「補助事業の遂行に関連して間接的に必要なものとして購入する場合」→「間接経費」により支出されます。
いずれの経費で支出するかは、「どのような用途・目的で使用するのか」といった観点から判断しています。

【例】「パソコン」を購入する場合

• ・科研費の交付を受けた研究課題のデータの分析のために必要なPC⇒直接経費で支出
• ・科研費の経理事務処理のために事務室に設置するPC⇒間接経費で支出

※間接経費の主な使途は、「競争的研究費の間接経費の執行に係る共通指針」において次のとおり例示されており、当センターにおいても当該例示を参考に間接経費の執行を行っています。

• （１） 管理部門に係る経費

  • （ア） 管理施設・設備の整備，維持及び運営経費
  • （イ） 管理事務の必要経費
    　 　 　 備品購入費、消耗品費、機器借料、雑役務費、人件費、通信運搬費、謝金、国内外旅費、会議費、印刷費　など

• （２） 研究部門に係る経費

  • （ウ） 共通的に使用される物品等に係る経費
    　　 　 備品購入費、消耗品費、機器借料、雑役務費、通信運搬費、謝金、国内外旅費、会議費、印刷費、新聞・雑誌代、高熱水費　など
  • （エ） 当該研究の応用等による研究活動の推進に係る必要経費
  • （オ） 特許関連経費
  • （カ） 研究棟の整備，維持及び運営経費
  • （キ） 実験動物管理施設の整備，維持及び運営経費
  • （ク） 設備の整備，維持及び運営経費
  • （ケ） ネットワークの整備，維持及び運営経費
  • （コ） 大型計算機（スパコンを含む）の整備，維持及び運営経費
  • （サ） 大型計算機棟の整備，維持及び運営経費
  • （シ） 図書館の整備，維持及び運営経費

• （３） その他の関連する事業部門に係る経費

  • （ス） 研究成果展開事業に係る経費
  • （セ） 広報事業に係る経費

など