呼吸器内科領域専門研修カリキュラムの新・呼吸器内科領域専門医研修
呼吸器内科カリキュラムのご案内
呼吸器内科 大阪国際がんセンター呼吸器内科では、以下の研修をサポートしています。
日本呼吸器学会における呼吸器内科領域専門研修カリキュラムの新・呼吸器内科領域専門医(以下,呼吸器内科専門医)が修得する呼吸器内科分野でも「肺癌」の分野を連携施設として専門的、集中的に研修していただきます。
1. 肺癌診療を中心とする呼吸器内科研修
2. 気管支鏡検査を中心とする呼吸器疾患診断研修
3. 肺癌診療を中心とするがん薬物療法専門医研修
(組み合わせは相談で決めます)
1.肺癌診療を中心とする呼吸器内科研修
肺癌の診断と治療を中心的に研修するコースです。臨床腫瘍科の研修や気管支鏡研修と組み合わせることができます。【資格取得の目標】
・呼吸器内科専門医
・がん薬物療法専門医
・気管支鏡専門医
当院呼吸器内科にレジデントとして勤務します。期間としては1年毎の更新で、2年程度が目標です。担当医として入院患者の診療に携わり、常勤医師が主治医として指導します。また、週半日程度、指導医の監督のもと外来診療にも従事します。気管支鏡検査は週2日ほぼ定期的にあり、5件から8件/日行っています。CTガイド下穿刺、胸腔穿刺、胸腔ドレナージ、IVH等はよく行う手技です。キャンサーボードで、新規患者や治療中の患者の診断・治療方針につて討議し、肺癌診療に対する理解を深めます。また、呼吸器内科医として、院内外で発生する肺炎、間質性肺炎、COPD等の呼吸器疾患への対処法をトレーニングします。臨床腫瘍科の研修プログラムに参加するなど、ローテーションにより、他臓器の悪性腫瘍の診療、緩和治療、放射線診断、病理診断、放射線治療の研修、資格取得も可能です。
【呼吸器内科実績】
・新規肺癌患者:100〜150症例/年
・PDT:数例/年間
・SBRT(外来):20〜30/年間
・主に参加している研究グループ:JCOG、WJOG、JACCRO、HOPE、LOGIK。阪神がん研究グループ、OSAKA-LCSG(阪大のグループ)
2.気管支鏡検査を中心とする呼吸器疾患診断研修
呼吸器内科の悪性腫瘍の診断にもっとも頻回に行われるのは気管支鏡検査であり、当院においては年間約600-700件実施しています。本院では、気管支鏡検査の研修を希望する医師のサポートプログラムを設けております。気管支鏡専門医の習得に関する条件などは、日本呼吸器内視鏡学会のホームページ(http://www.jsre.org/senmon/index.html#sinsei)などをご参照ください。
月曜日午後あるいは水曜日午後(両方も可)の気管支鏡検査に参加し、術者あるいは助手として検査を行い、経験をつみます。当院研修中は、それぞれ勤務される病院の規定にしたがって、短期留学、休職、研修、年休、出張などの手続きでご対応ください。当院では研修生として受け入れます。レジデントでの受け入れも可能です。
3.肺癌診療を中心とするがん薬物療法専門医研修呼吸器内科に籍を置きながら、他の腫瘍の薬物療法を広く研修し、がん薬物療法専門医の取得をめざすプログラムです(臨床腫瘍科の研修プログラムを参照)。呼吸器内科を専門とする医師で、がん薬物療法専門医取得に向けて、特定の腫瘍の経験が不足している場合に特に有効です。
がん薬物療法専門医をめざした腫瘍科のプログラム(相談で変更可能)
基本コース
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診療科
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主要な腫瘍
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研修期間
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化学療法
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臨床腫瘍科
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胃癌、大腸癌、食道癌、乳癌、
悪性リンパ腫、原発不明癌、
頭頸部癌
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2〜6ヶ月
以上
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血液内科
(希望により)
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白血病、悪性リンパ腫、骨髄腫
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2〜6ヶ月
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肝胆膵内科
(希望により)
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膵癌、胆道癌、肝細、胞癌
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2〜6ヶ月
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呼吸器内科
(希望により)
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肺癌、悪性中皮腫、胸腺腫瘍
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2〜6ヶ月
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腫瘍学
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心療科
(希望により)
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腫瘍横断的
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1〜3ヶ月
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放射線診断科
(希望により)
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1〜3ヶ月
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病理・細胞診断科(希望により)
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1〜3ヶ月
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放射線治療科
(希望により)
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1〜3ヶ月
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研修例(計12か月)
4.大阪国際がんセンター研修終了後
研修終了後の進路は、本人の希望を優先します。もし未定であれば相談にのります。
5.問い合わせ
呼吸器内科 主任部長 西野 和美
大阪国際がんセンター事務局 人事グループ
〒541-8567 大阪市中央区大手前3-1-69
電話:06-6945-1181
メールアドレス:jinji#oici.jp (#を@に変えてください。)