乳腺センター

  • 診療内容 / 実績

乳腺センターのミッション

「十分な説明にもとづく病気に対する正しい知識と理解のもとに、それぞれの患者さんに合った治療法を選択していただく」

概要

乳腺センターは乳腺内分泌外科と腫瘍内科が中心となり、放射線腫瘍科、形成外科、看護部(乳がん看護認定看護師)、薬剤部(がん専門薬剤師)、遺伝子診療部(認定遺伝カウンセラー)、リハビリテーション科から構成されています。当院ではこれまでも多職種によるチーム医療をおこなってきましたが、診療体制をさらに強固かつ機能的なものとするため乳腺センターを開設しました。
乳がんの治療は手術、薬物治療、放射線治療を組み合わせた集学的治療が原則です。手術は従来の乳房切除や乳房温存手術に加えて乳房再建手術が健康保険でできるようになり、患者さんごとに手術の方法を選択していただけるようになりました。また薬物療法に関しては、これまでの研究から乳がんはすくなくとも4つのサブタイプに分類されることがわかっており、サブタイプやそれぞれの患者さんの病気の状態や年齢など、様々な条件を考慮して使用する薬剤や投与期間を決めています。またAYA世代の患者さんでは薬物治療による妊孕性への影響も考慮し、外部の生殖医療専門医と連携して治療を行うなど、一生を見据えた治療戦略が求められます。新しい薬剤も次々と開発され、乳がんの治療成績が改善する一方、これまでに経験しなかった副作用も経験するようになってきており、これまで以上に幅広い知識が要求されるようになってきました。さらに、遺伝子検査やゲノム医療も日常診療としておこなわれるようになり、遺伝性乳がん卵巣がんの方に対するリスク低減手術にも健康保険が適用され、ご家族を含めて治療方針についてご相談をすることが増えてきました。また乳がん術後の放射線治療に加え、再発された患者さんへの複雑かつ精度の高い放射線治療や、術後の関節拘縮やリンパ浮腫に対するリハビリ指導など、乳がん診療は多岐にわたりますます高度化かつ複雑化してきています。
このような乳がん診療におけるさまざまな課題について、専門家がそれぞれの専門性を発揮し、状況に応じてリーダシップとって、みなさまに最良の治療を提供できる診療体制として乳腺センターを位置づけています。私たちはおひとりおひとりの患者さんに満足いただけるよう、包括的で専門性の高い最高の医療を提供してまいります。

※上の図にある各部門名をクリックするとそれぞれの概要ページに移動します。

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