病院概要
病院長からのごあいさつ

大阪国際がんセンター(OICI:Osaka International Cancer Institute)の理念である“「患者の視点に立脚した高度ながん医療の提供と開発」の下、今後も一貫した方針で臨む所存です。
さて、OICI の職員は患者さんや連携医療機関の「一日でも早く治療を受けたい」という願いを実現することに全力を投入してきました。2025年度の病床利用率は88.8%、平均在院日数は7.9日です。これはもう少し長く入院したい気持ちを抑えて、“後の患者さんのためにお互いさまという気持ち”で退院される患者さんや、入院できないのはなぜかを考え、日々診療プロセスを改善してきた全職員の努力のたまものです。2026年度の病床利用率の目標は92.0% で、“一日でも早く”に加えて“一人でも多く”の患者さんに治療を受けていただきたいと思っています。ただいくら早く入院できても診療の質(quality) や患者サービスが伴わないと本末転倒です。そのため徹底した業務の効率化により医業収益を上げ、予算を医療や患者サービスに回さなくてはなりません。患者サービスには医療を行う medical service とそれ以外の non-medical service があります。OICIの場合 medical service はあえて努力しなくても進歩しますが、non-medicalservice の進歩は医療者が忘れがちになるため、意識して努力する必要があります。病院で働いている以上、non-medical service においてもいわゆる“プロ”にならないといけません。そのためには自ら判断し行動することが重要です。患者さんの視点で物事を観察し、何が問題であるか考え、さらに今までの自分たちの行動や周囲の環境を変えること。これができる人材、すなわち“non-medicalservice のプロ”を育成することが OICI の責務の1つです。患者サービスを向上させるには全職員への情報共有も必要です。情報共有は関係者間で自由にかつ効率的になされなければなりません。多様な考えを受け入れ、常に今までの考え方を変革するというような OICI の文化を創りたいと思っています。全職員がお互いに心から認め合い、誰もが「自分が患者サービスや経営に参画している」と感じられる文化を創りたいと思っています。まだまだ道半ばですが全職員が賛同してくれると確信しています。ご存じのように昨今の水光熱費に加えて医薬品や診療材料費などの値上げにより、現在病院には強い逆風が吹いております。あらゆる職種、階層が、関係する情報を得て皆で知恵を出さないとやっていけない状況です。
また、目標を達成したとしても、常に次の目標に向かって改善、効率化を進めてないとこれからの社会変化にはついていけません。明確なリーダーシップの下、仕事のクオリティを高めるため、効率化を進めると同時に全職員のモチベーションを上げ、情報交換を盛んにして、全職員が経営にも参画できるようにしたいと思います。この方向性に向かってさらに院内改革を推し進めてまいります。
最後にダーウィン(1809 年~ 1882 年)の有名な言葉です。“生き残ることができるのは最も強い種でも、最も知的な種でもない。 それは、変化に最もよく適応できる種である”。“It is not the strongest of the species that survives, nor the most intelligent that survives. It is the one that is most adaptable to change”. 今後ともご指導・ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
大阪国際がんセンター病院長
大植 雅之
- 病院運営の理念と
基本方針 - 患者の権利に
関する宣言 - 臨床倫理指針
- 輸血を拒否される方へ
- 施設基準・
厚生労働大臣の
定める掲示事項 - 地域連携ポリシー
病院運営の理念と基本方針
理念
患者の視点に立脚した高度ながん医療の提供と開発
運営の基本方針
1.先進医療の開発と実践
2.患者満足度の徹底追求
3.教育と情報発信の充実
4.医療資源の最大利活用
5.経営改革へのたゆまぬ努力
患者の権利に関する宣言
当センターは、がんと循環器疾患の征圧に重点を置き、安全で高度な医療を実践し、数々の成果をあげてきました。 さらなる征圧を目指して、予防・診断・治療等の新しい技術開発や臨床治験、遺伝子医療及びがん免疫療法など未知の領域の研究にも挑戦し、新しい医療の創造に努めています。 また、患者さんのQOL(生活の質)を重視した医療の提供にも配慮しています。
こうした医療の推進にあたっては、患者さん自らの意思と選択により最善の医療を受けていただくことが大切と考えています。
私たちセンター職員は、医療行為が患者さんと医療関係者との信頼関係の上に成り立つものであり、医療の中心はあくまでも患者さんであることを深く認識し、ここに、「患者さんの権利と責務」を制定しました。 患者さんの医療に対する主体的な参加を支援してまいります。
地方独立行政法人 大阪府立病院機構 大阪国際がんセンター
< 患者さんの権利と責務 >
- 1.基本的人権が尊重され、診療におけるすべての個人情報が保護されます。
- 2.診療に関して十分に理解した上で、自らの意思で治療方法を選択し、治療に取り組んでいただきます。
- 3.充分な説明と情報提供を受けることができます。
- 4.別の医療機関の医師に意見を聞く(セカンドオピニオン)ことができます。
- 5.自由意思の下、将来の患者さんのために診断治療の進歩に貢献していただきます。
- 6.良質な医療を提供するため、円滑な診療にご協力いただきます。
こどもの権利
- 1.すべての子どもが、一人の人間として大切にされ、自分らしい生き方をする権利を持っています。
- 2.子どもに関するすべての場面で、子どもにとって最も良い選択が考慮される権利があります。
- 3.子どもには、自分に関わることについて必要な情報を得る権利があり、そのうえで自分の気持ちや希望、意見を表明することが認められます。
- 4.自分の望みが実現しないとき、その理由について納得のいく説明を受ける権利があります。
- 5.子どもは、いかなる差別も受けることなく、心や体が傷つけられることから守られる権利を持っています。
- 6.現在だけでなく、将来にわたって必要な医療やケアを継続的に受ける権利があります。
臨床倫理指針
- 1.患者さんの視点に立ち、医学適応とチーム医療のもと、最善の医療を行います。
- 2.患者さんの自己決定を尊重し、説明と同意に基づいた医療を行います。
- 3.患者さんのQOLや取り巻く状況に配慮し、満足度を追求します。
- 4.各種法令・法規を遵守し、国内外で標準として公表されているガイドラインに基づいた医療を提供します。
- 5.センター内の各委員会(臨床倫理委員会、倫理審査委員会など)で審議された結果に基づいた医療を提供します。
輸血を拒否される方へ
大阪国際がんセンターでは、宗教上の理由による輸血拒否に対し、「相対的無輸血(1)」の方針に基づき、以下のごとく対応いたします。
- 1.無輸血治療のために努力をつくしますが、輸血により生命の危険が回避できる可能性があると判断した場合には輸血を実施致します。その際、輸血同意書が得られない場合でも輸血を実施いたします。
- 2.患者が提示される「免責証書」等、「絶対的無輸血治療(2)」に同意する文書には、署名いたしません。
- 3.すべての手術や出血する可能性のある治療には輸血を伴う可能性があり、輸血拒否により手術・治療の同意書が得られない場合であっても、救命のための緊急手術・治療が必要な場合は手術・治療を実施いたします。
- 4.以上の方針は、患者の意識の有無、成年・未成年の別にかかわらず適用します。
- 5.自己決定が可能な患者、保護者又は代理人に対しては、当院の方針を十分に説明し理解を得る努力をしますが、同意が得られず、治療に時間的余裕のある場合は、他院での治療をお勧めします。
- (1)相対的無輸血:
患者の意思を尊重して可能な限り無輸血治療に努力するが、「輸血以外に救命手段がない」事態に至った時には輸血をするという立場・考え方 - (2)絶対的無輸血:
患者の意思を尊重し、たとえいかなる事態になっても輸血をしないという立場・考え方
施設基準・厚生労働大臣の定める掲示事項
◆施設基準の届出状況・病院概要
◆医科点数表第2章第10部手術の通則5及び6に掲げる手術件数
◆保険外併用療養費【個室料金含む】
◆厚生労働大臣の定める掲示事項
地域の医療機関との連携について
~大阪国際がんセンターの方針~
- 1.地域医療機関との連携を強化します。
- ・当センターは、特定機能病院・都道府県がん診療連携拠点病院・がんゲノム医療拠点病院として、最新のがん診療を提供し、地域のがん診療の中心的役割を担います。
- ・地域医療機関との連携を強化し、一人でも多くの患者さんが当センターの最新のがん診療を受けうる環境を整備します。
- 2.複数主治医制を推進します。
- ・患者さんに安心して診療を受けていただくため、当センターの医師と地域医療機関の医師が協働し、連携して診療する複数主治医制を進めます。
- ・状態の安定している患者さんは、かかりつけ医やお近くの病院で日常的な健康管理と経過観察を受けていただきます。
- 3.切れ目のない地域連携を推進します。
- ・患者さんの情報を適切に共有し、地域医療機関と協働して入院診療、在宅診療など、一貫したがん診療を行います。
- 4.専門職が連携してチーム医療を行います。
- ・院内外の医師、薬剤師、看護師、ケアマネージャー、訪問看護師等、様々な専門職が連携し、患者さんに継続的なチーム医療を提供します。
- 5.効率的な病床管理・運営を行います。
- ・個々の患者さんの病状に応じたがん診療を迅速に提供できるよう、適切な病床の管理と運営を進めます。









