後期臨床研修 病理・細胞診断科
病理・細胞診断科カリキュラムのご案内
病理・細胞診断科
2.コースの概要
日本の医師免許取得後に臨床研修を終えた医師を対象に、日本病理学会の基幹施設として承認された当院の病理専門研修プログラムを実施する。
3.習得資格
- 認定病理専門医 (日本病理学会/日本専門医機構)
- 細胞診専門医 (日本臨床細胞学会)
- 死体解剖資格 (厚生労働省)
4.長期目標
病理専門研修プログラムに則った general pathologist を育成し、修了後に病理専門医を取得できることを目的とする。 がん専門病院の特長を生かし、原発臓器や組織型に特化した最先端の病理診断を実践する 「臨床腫瘍病理の専門家」 を育てる。 さらに、外部施設からの病理診断コンサルテーションや地域医療連携の中心となり、病院病理部門のマネージメントや学術・教育を担える人材を輩出する。
5.習得手技
病理組織診断 ・ 細胞診断 ・ 病理解剖
3年間
1人
- 組織診断 年間 約17, 000 件 (手術 約5, 500 件/迅速 3, 300 件)
- 細胞診断 年間 約18, 000 件 (迅速 約2, 300 件)
- 病理解剖 年間 約13 件 以上は 2019年度の診療実績にもとづく。
研修指導を担当する主な医師: 長田盛典(責任者)・ 本間圭一郎 ・ 北村昌紀
10.コンセプト 病理診断の対象となるさまざまな疾患の中で、特に腫瘍の病理診断は患者の治療に直結します。 病理学の進歩とともに、組織・細胞検体の解析は多元的となり、従来の形態や免疫組織・細胞化学のみならず、近年は分子生物学 (いわゆる 『遺伝子検査』 ) も包括した病理診断が標準化しつつあります。 当科における病理専門研修は、病変の肉眼観察に始まる形態把握の習熟を最重視し、さらに免疫組織化学や遺伝子検査を階層的に組み合わせることによって、疾患発生のメカニズムまで説明しうる診断学の習得を目指しています。 Cancer Board や剖検症例検討会を含む他診療科との合同カンファレンスを定期開催して臨床家のニーズを探りつつ、最新の治療や診断手技についても精通できるようになります。 また、特定機能病院であることから、自発的な研究や臨床各科との共同研究が奨励され、併設されている研究所と提携した基礎研究も可能です。 日本有数の腫瘍治療施設である当センターは開院 (1959年) 以来の症例集積や希少例の収集に有利であり、当科での研修は病理診断学の修習のみならず、病理研究を基盤とする将来への飛躍にとっても大変恵まれた環境です。
11.大阪国際がんセンター研修終了後
研修終了後の進路は、本人の希望を優先します。もし未定であれば相談にのります。
12.問い合わせ
大阪国際がんセンター事務局 人事グループ
〒541-8567 大阪市中央区大手前3-1-69
電話:06-6945-1181
メールアドレス:jinji#oici.jp(#を@に変えてください。)