後期臨床研修 放射線診断・IVR科

放射線診断科カリキュラムのご案内

1.はじめに

放射線診断専門医を目指している皆さんへ

 昨今、画像診断機器及びIVR(Interventional Radiology)の技術進歩は著しく、専門家による質の高い診療が求められる様になって久しい。さらに放射線診断科は頭から足先まですべての診療科が関連する画像診断及びIVRに関する途轍もなく幅の広い知識と経験が求められる診療科である。当センターは大部分が悪性腫瘍の疾患で、豊富な症例を経験出来る。これらを経験豊富、潤沢な放射線診断科のスタッフが診療している。このような体制で、臨床研修の先生方には領域を偏る事無くgeneralに診断学を伝授することを目標にしている。また、放射線診断科医、IVR医としての患者様との接し方、他科医師との連携やチームワーク等、医師として社会人として立派な人格を身につけていただくことをも目標としたい。

 

放射線診断科 主任部長 中西克之

2.コースの概要

 2年間の初期臨床研修を終了した方を対象に原則2年計画で診断学全般の研修を行ない放射線科専門医取得を目指す。同時にIVR専門医の指導のもと血管塞栓術を始めとする種々の手技の習得をめざす。

 画像診断全般(単純X線、CT, MRI, 消化管透視など)の読影能力を身につける。2年のうち、最初の1年は必ずスタッフの指導のもと、読影レポートを作成する。2年目からは能力に応じて徐々に「独り立ち」を目標にする。IVR手技についても同様 2年目からは一人で手技ができるよう自覚を求める。

 現在、スタッフ7名の放射線診断医は種々の診療科にカンファレンスに出席、意見交換を行なっている(専門、担当分野は後述)。さらには病理医の出席するカンファレンスにも出席している。これらのカンファレンスにスタッフとともに出席し、経験を積んで頂く。

3.目標とする習得資格

  • 放射線科専門医
  • IVR専門医

4.長期目標

各診療科から「◯◯先生のレポート、IVRは信頼出来る。」と言わしめるだけの能力の取得。当センターの豊富な症例から英文での症例報告あるいは原著論文を完成させる事。

5.習得手技

肝動脈塞栓術を始めとする血管系、非血管系IVR手技、消化管透視等

6.研修期間

1-3年間

7.募集人数

毎年2〜3人

8.診療科の手術件数、経験目標症例数

年間 単純X線 1000件

CT1000件、MRI 700件

消化管透視50( 上部30件、注腸20件)

IVR 100症例

9.診療科の指導体制

主な専門分野を記す

 

中西克之(主任部長)

骨軟部画像診断、全身MRI

 

酒井美緒(副部長)

神経放射線診断、頭頸部

 

前田 登(副部長)

Interventional Radiology(IVR)全般

 

中矢泰裕(副部長)

腹部、骨盤部画像診断

 

田中淳一郎(副部長)

腹部、骨盤部画像診断

 

坂本篤彦(診療主任)

Interventional Radiology(IVR)全般

10.コンセプト 

 放射線科専門医を取得した後、ある専門分野に絞ったサブスペシャルティーを身につけたいと考えている者に、十分な研修の機会を与える。ただ、指導者側から専門分野選択に対する強制は行なわない。

 

 なお、当科では2014年3月よりCT検査時、看護師による造影剤の静脈ルート確保が認められ、多数の介助が得られる様になった。とかく、「注射番」といわれた放射線科臨床研修医の負担が軽くなり、最も重要な読影やIVR各種手技に専念出来る時間が増えた事を強調しておきたい。

 

 当科は学術活動にも力を入れており、上述した様に豊富な症例英文での症例報告あるいは原著論文を完成させる事。

11.大阪国際がんセンター研修終了後

研修終了後の進路は、本人の希望を優先します。もし未定であれば相談にのります。

12.問い合わせ

放射線診断科 主任部長  中西 克之

 

大阪国際がんセンター事務局 人事グループ

〒541-8567 大阪市中央区大手前3-1-69

電話:06-6945-1181

メールアドレス:jinji#oici.jp(#を@に変えてください。)

関連サイト

センター
広報誌

総合受付06-6945-1181 月曜日~金曜日(祝日除く) 午前9時~午後5時30分