がんロボット手術センター
- 診療内容 / 実績
2023年9月1日より、がんロボット手術センターを新設いたしました。このセンターは、皆さまにがんに対するロボット手術についてより詳しくご理解いただき、当センターでの治療を安心して受けていただけるようにすることを目的としています。そのため、ロボット手術を行う各診療科、麻酔科、看護師、臨床工学技士、その他の医療スタッフとの連携を強化し、よりスピーディーかつ安全な手術を提供してまいります。
近年、がんの診断と治療技術が進歩し、がんサバイバーの数が増加しています。このため、手術は根治だけでなく、より低侵襲で、生活の質(QOL)向上を重視する治療法へと変化しています。ロボット支援手術は、手の振れを防止する機能やモーションスケール機能*を備えており、従来の開胸手術や開腹手術、また胸腹腔鏡手術と比較して、より精密な手術が行え、低侵襲、機能の保全、予後の改善が期待されています。当センターは、各診療領域で国内トップクラスの手術実績を誇る病院であり、全ての患者さんにご満足いただける最高水準の医療を提供する使命を担っております。
がんロボット手術センターの設立により、各診療科の経験とアイデアを生かし、より先進的で安全な手術の研究と開発に取り組んでまいります。今後とも皆さまのご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
*…大きな手の動きを小さなゆっくりとした動きに縮小して鉗子に伝える機能
3台目の手術支援ロボット(ダビンチ)を導入しました。
当センターでは、患者さんにより高度で安全な医療を提供するため、ロボット支援手術を積極的に導入しております。これまでに2台の手術支援ロボット「ダビンチ」を用いて、年間500例以上の手術を実施し、関西地域において最多の手術実績を誇っています。
このたび、新たに3台目の手術支援ロボットを導入し、さらに多くの患者さんに迅速かつ的確に対応できる体制を整えました。これにより、手術の待機時間が短縮され、より早期に治療を受けていただけるようになります。
当センターでは、これまで胃外科、大腸外科、食道外科、呼吸器外科、婦人科、泌尿器科においてロボット支援手術を行ってまいりましたが、今年度より肝胆膵外科、頭頸部外科にもロボット支援手術を導入いたします。各診療科においてさらに多様で高度な手術が可能となり、患者さん一人一人に最適な治療を提供できるよう努めてまいります。
がんロボット手術センターでは、今後も最先端の医療技術を積極的に取り入れ、患者さんに最高水準のがん治療環境を提供できるよう努めてまいります。私たちは、各診療科のさらなる発展とともに、低侵襲手術を安全かつ迅速に患者さんにご提供できるよう、全力で取り組んでまいります。どうぞ安心して、いつでもお気軽にご相談ください。
センター長 中山 雅志(泌尿器科)
副センター長 安井 昌義(消化器外科)