後期臨床研修 肝胆膵内科

肝胆膵内科・消化器検診科カリキュラムのご案内

1.はじめに

消化器内科医を志す研修医の先生方へ

 

 消化器内科は非常に幅広い疾患を対象としていますので、現在はいろいろな診断や治療手技の習得のために多忙で充実した毎日を送っていることと思います。
しかしながら、今後、ある程度の医療技術が身についてくると、広い消化器内科領域の中から自分が興味を惹かれる専門分野に絞って、より深い知識や診療技術を身につけた、いわゆるスペシャリストになりたいと希望する人もいるのではないでしょうか?

 大阪国際がんセンターは大阪府における都道府県がん診療連携拠点病院であり、大阪における文字通り「がんセンター」の役割を果たしています。
当院において消化器内科は、肝胆膵内科と消化管内科に分かれて診療を行っており、我々、肝胆膵内科は肝癌、膵胆道癌を専門とした診療を行っています。
豊富な症例に対して、常に質の良い診療を行うことを心がけており、また明日の医療を模索するための臨床研究活動も行っています。
もし、先生方が今後、肝癌や膵胆道癌のスペシャリストを志向しているならば、当科での研修はそのための最高のトレーニングの場を提供できるのではないかと考えています。

 当科では情熱あふれる指導医達が先生方を責任持って指導します。我々の一員として、ともに頑張ってくれる熱意のある方を歓迎します。
興味のある方はお気軽にお問い合わせください。一度、見学に来られただけでも、きっと当科の特徴を実感できるのではないかと思っています。

 

肝胆膵内科 主任部長 大川和良

2.コースの概要

 肝胆膵内科の後期研修医(レジデント)は、初期研修を修了し、他病院で2-3年消化器内科医としての基本的な研修を積んだ後に、肝胆膵領域の癌診療を専門的に学ぶ目的で当科に来られることが多いです。
 一方、初期研修を終えられた段階で、消化器内科としての最初の専門的研修を当院で行いたい方も歓迎します。
その場合は当科と消化管内科の双方を期間を決めてローテーションします。また、日本内科学会専門医取得のために、必要があれば他の内科系診療科とも連携してカリキュラムを決定します。

 肝胆膵内科は大きく肝グループ(肝腫瘍、肝炎、各種肝障害の診療)と胆膵グループ(膵胆道癌の診療)に分かれます。
基本的には、当科での後期研修は肝グループと胆膵グループ双方の診療を行います。なお、2年め以降は希望があれば、どちらかのグループに専門性を絞った研修も可能です。
また、他診療科と連携して日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医を取得することも可能です。

3.目標とする習得資格

  • 日本内科学会専門医
  • 日本消化器学会専門医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医
  • 日本肝臓学会専門医
  • 日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医

4.長期目標

肝グループ

  • 腹部超音波技術に習熟する。
  • 各種画像診断を用いて肝腫瘍疾患の鑑別診断ができる。
  • 肝癌症例に対して最適な治療計画を立てることができる。
  • 肝生検、肝腫瘍生検を安全かつ適正に遂行することができる。
  • 肝癌の経皮治療を安全かつ適正に遂行することができる。
  • 各種肝癌治療後における合併症の適切な管理を行うことができる。
  • 癌治療医として、緩和ケアの基本能力を身につける。
  • 肝癌の原因疾患であるB性慢性肝炎に対する抗HBV治療を適切に行うことができる。
  • 肝癌の原因疾患であるC性慢性肝炎に対する抗HCV治療を適切に行うことができる。
  • 肝癌の背景疾患である肝硬変の適切な管理を行うことができる。
  • 各種急性、慢性肝障害に対する鑑別診断と治療を行うことができる。
  • 肝疾患に関する臨床研究計画の立案、実施、解析から学会発表、論文作成ができる。

 

胆膵グループ

  • 腹部超音波技術に習熟する。
  • 各種画像診断を用いて胆膵腫瘍疾患の鑑別診断ができる。
  • 胆膵腫瘍疾患に対して最適な治療計画を立てることができる。
  • 胆膵疾患の内視鏡診断(ERCP、EUS、EUS-FNAなど)に習熟する。
  • 胆膵疾患の内視鏡治療(ERBD/ENBD、EUS下ドレナージ、十二指腸ステントなど)を適正に遂行することができる。
  • 胆膵腫瘍治療後における合併症の適切な管理を行うことができる。
  • 胆膵腫瘍疾患に対し、適正な化学療法を選択、実施できる。
  • 癌治療医として、緩和ケアの基本能力を身につける。
  • 胆膵疾患に関する臨床研究計画の立案、実施、解析から学会発表、論文作成ができる。

5.習得手技

肝グループ

  • 肝生検、肝腫瘍生検
  • 肝腫瘍に対する経皮治療

 

胆膵グループ

  • ERCP、ERBD、ENBD
  • EUS、EUS-FNA、EUS下ドレナージ
  • その他内視鏡処置(十二指腸ステント留置等)
  • PTCD、PTGBD、PTAD

6.研修期間

2-3年間

7.募集人数

2-3人/年

8.診療科の検査、治療件数

当科における1年間の検査、治療件数です。研修中に経験できる症例数は全国トップクラスと思われます。

 

【検査件数】
造影超音波検査 約400件、肝腫瘍生検 約140件、EUS 約750件、EUS-FNA 約300件、診断的ERCP 約100件、膵精密超音波検査 約1100件

 

【治療件数】
肝がん経皮治療(RFAなど)約120件、肝動脈化学塞栓療法(TACE) 約100件、胆膵がん新規化学療法導入件数 約200例、内視鏡的胆道ドレナージ術 約600件

9.診療科の指導体制

大川和良 肝胆膵内科主任部長

専門:肝疾患

 

池澤賢治 肝胆膵内科副部長 膵検診室長

専門:膵胆道疾患

 

福武伸康 肝胆膵内科副部長

専門:膵胆道疾患

 

中堀 輔 肝胆膵内科副部長

専門:肝疾患

10.コンセプト 

 肝胆膵内科における後期研修の主たるコンセプトは、1) 他病院で2-3年の後期研修を行い消化器内科医としての基本的研修を積んだ後に、肝胆膵内科の癌診療のスペシャリストを志向する者、あるいは2) 初期研修を修了し、消化器内科医としての最初の専門的研修を当院で希望する者を対象として、効率的で密度の高い研修の場を与えることである。当科では、全国的に有数の症例数と経験豊富な指導医に支えられて、十分な症例経験が可能となっています。 

 肝グループは、肝癌、肝腫瘍の高度で専門的な診療に習熟すること、また各論的には高いレベルの肝穿刺治療技術を身につけることを研修到達目標に置いています。さらに肝臓内科医として、肝炎ウイルスに対する抗ウイルス治療についての専門的な診療スキルを有すること、さらには院内で発生する各種急性、慢性肝障害に対する適切なアセスメントができるようになることも重要な研修到達目標となります。 

 胆膵グループは、胆膵腫瘍の高度で専門的な診療に習熟すること、また高いレベルの内視鏡を中心として手技を身につけることを研修到達目標に置いています。さらに臨床腫瘍医として、抗癌剤治療についての専門的な診療スキルを有すること、さらには各種急性胆管障害などに対する適切なアセスメントのみならず、癌性疼痛の管理などの支持療法や適切な血糖管理など一般内科医としてのプライマリケアができるようになることも重要な研修到達目標となります。

 

 また、両グループとも明日の医療を探索するための臨床研究活動や新規薬剤の治験等も精力的に行っています。後期研修医にも研究テーマが与えられ、指導医のもと学会発表や論文発表を行ってもらっています。

11.大阪国際がんセンター研修終了後

研修終了後の進路は、本人の希望を優先します。もし未定であれば相談にのります。

12.問い合わせ

肝胆膵内科 主任部長  大川和良

 

大阪国際がんセンター事務局 人事グループ

〒541-8567 大阪市中央区大手前3-1-69

電話:06-6945-1181

メールアドレス:jinji#oici.jp(#を@に変えてください。)

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