看護部門のご紹介
当センターは、がんの三大治療である薬物療法・放射線療法・手術療法を行い、最良のがん治療の提供を目指しています。また、希少がんや難治がん、がんゲノム医療などの最先端の治療も推進しています。そのような治療を受ける患者さんやご家族の方々が、安心して少しでも快適な療養生活を送っていただけるような看護の提供を心掛けています。
がんに罹患した患者さんの治療経過は長期に渡り、さまざまな場面でつらさや不安を感じておられます。私たちは、「患者視点」を大切にし、患者さん個々のニーズに対応するために患者さんの思いに寄り添い、どんな瞬間も患者さんの「生きる力」を支える看護を目指しています。
看護部では、専門性の高い知識とスキルを身につけ、社会の変化や医療の進歩に対して、より柔軟に、かつ多様性に対応できる看護師を育成したいと考えています。教育体制は、クリニカルラダーに沿って、がん看護の基礎的知識と看護実践力の向上を図る「ラダー別研修」と、よりがん看護の専門性を高めるための「専門セミナー」を設け、質の高いがん看護を実践するための教育プログラムを整えています。さらに、全国18施設のがん診療施設と多地点カンファレンスを定期的に開催し、情報交換を行い、最新のがん看護を学び、がん看護の探求にも努めています。また日本人患者さんだけでなく、外国人患者さんにも同様に質の高い医療(看護)が提供できることを目指し、外国人患者対応力の向上にも取り組んでいます。
患者さんの安全と医療(看護)の質を維持するためには、医療安全や感染対策、看護記録や看護倫理などの委員会活動は欠かせません。看護職員全員で委員会活動に取り組み、また多職種と連携したチーム医療も推進し、協働しながら看護師としての役割を果たせるように努めています。がん医療は、在宅へと移行し療養生活を送られている患者さんが多くなっています。都道府県がん診療連携拠点病院のがん看護を牽引する看護部としては、がん看護部会の活動を通して、地域連携を推進し、患者さんが安心して切れ目のない看護を受けられるように、大阪府下のがん患者さんに関わる全ての看護師の資質向上に向けても取り組んでいます。