安全性や業務効率化の向上に寄与する自動調剤システム(ロボット)について
① ドラッグステーション®について
2024年8月より、内服薬や外用薬の自動薬剤ピッキング装置であるユヤマ社のドラッグステーション®(写真1)を導入しました。この装置は、大阪府内の病院で初めての導入となります。
ドラッグステーション®は、処方箋に記載されたお薬を自動で取り出し口(写真2)まで順次運んでくれ、同時に数量の確認も行うことができます。
従来の取り揃えでは、薬剤師によるお薬の棚までの移動とお薬の場所の把握が必要で、正確さも求められる為に時間を要していましたが、ドラッグステーション®の導入により、これらの作業が迅速かつより正確に行うことが可能になります。

写真1

写真2
② ChemoRo(ケモロ)®について
2018年5月に大阪府内で初めて導入した抗がん薬を自動で調製してくれるロボット、ユヤマ社のChemoRo(ケモロ)®(写真3)は、専用トレイに調製して欲しい抗がん薬と調製に必要な輸液・シリンジをセットすることで、ロボット内で自動調製を行ってくれます。
そのため、毒性の非常に強い抗がん薬による職業曝露リスクの低減と薬剤師の業務効率化に繋がり、安全性の向上と業務効率化に貢献してくれます。

写真3
③ 注射薬払出システムについて
2017年3月のがんセンター移転時に、注射薬を自動で取り揃えてくれるPHC社の注射薬払出システム(写真4)を新しい装置に切り替えました。この装置は医師のオーダーをもとに、該当する注射薬を取り揃えてくれます。また、投与時の患者さん確認用ラベルも自動発行され、投与間違いを防ぐ役割も担っています。

写真4