心臓血管外科(血管外科)

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がん患者さんが抱える心臓・血管疾患の外科治療を担当し、がんの手術に合併した血管手術を行っています。

大阪国際がんセンター心臓血管外科は、当センターに入院・通院する患者さんを対象に心臓と血管疾患の外科治療を担当しています。
がんが動脈や静脈に浸潤している患者さんの外科手術を行う際、血管の合併切除とともに、血管の再建が必要となることがあります。このようなケースに対応しているのが当科です。当科はこれまで、術前から当該診療科の医師と密に連携しながら、がん手術時の血管処理や再建にあたってきました。また出血などの血管外科領域の緊急事態に対しても、近隣の心臓血管外科施設と連携して対応できるようにしています。
がん患者さんに併存する心臓血管疾患がある場合には、相談を受け外科治療が必要な場合は近隣の連携施設に紹介して治療を行っています。(大手前病院、大阪医療センター、森之宮病院など)※当科は院内紹介の患者さんを対象としております。恐れ入りますが、一般外来の初診患者さんの診療は受け付けておりません。

治療ポリシー

○心臓・血管疾患を合併したがん患者さんが適切な治療を受けられるようにサポートします。
○最適な治療法を組み合わせ、患者さんの身体的負担の軽減と、QOL(生活の質)向上を第一に考えます。

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診療実績 (がん手術における手術応援)

2016年 2017 2018 2019 2020 2021 2022
(合計) 19 20 15 23 15 15 8
(内訳)胸部腫瘍 4 7 2 1 2 0 0
    腹部腫瘍 0 0 3 4 1 3 3
    後腹膜(腎など) 8 4 3 10 1 4 2
    四肢・臀部腫瘍 5 5 1 1 2 1 2
    その他 2 4 6 7 9 7 1

【症例紹介】

1)膵頭部癌に対する膵頭十二指腸切除における肝動脈再建 (肝胆膵外科応援)

(術前血管造影CT、3D画像)

膵頭部癌に対し膵頭十二指腸切除を行う際、腫瘍完全摘出のためには総肝動脈(C)から分枝する胃十二指腸動脈(G)を起始部から切除する必要があるが、肝臓への血流(固有肝動脈:P)を再建する必要がある。

 

(術後血管造影CT3D画像)

総肝動脈(C)と固有肝動脈(P)を直接吻合。

 
 
 

2)下大静脈に浸潤する平滑筋肉腫に対する腫瘍切除・下大静脈再建(泌尿器科応援)

(術前CT画像)平滑筋肉腫(白矢印)が周囲組織に進展、下大静脈(黒矢印)に浸潤しているため腫瘍摘出に際して下大静脈を合併切除し、人工血管で再建

 

(術中写真)
腫瘍切除後に切除下大静脈を径20mmのPTFE人工血管で再建

 
 

3)右大腿部の肉腫切除と動静脈再建(整形外科応援)

(術前CT画像)
腫瘍(T)は右浅大腿動脈(S)、深大腿動脈(D)、外側大腿回線動脈(L)に挟まれているため、腫瘍切除時に血管の切除が必要

 
 

(術中写真)
腫瘍切除を行い、浅大腿動脈(S)、深大腿動脈(D)および大腿静脈(V)を人工血管(リング付き8mmPTFE、5㎜PTFE)で再建

 
 

(術後CT画像)
浅大腿動脈(S)、深大腿動脈(D)および大腿静脈(V)の人工血管は開存

スタッフ紹介

職 名 氏 名 専門分野 認定医/専門医/指導医
非常勤 須原 均 心臓血管外科 日本外科学会専門医・指導医
心臓血管外科専門医・修練指導者
腹部ステントグラフト実施医・指導医
胸部ステントグラフト実施医
浅大腿動脈ステントグラフト実施医
非常勤 三浦 拓也 心臓血管外科 日本外科学会専門医・指導医
日本胸部外科学会指導医
心臓血管外科専門医・修練指導者

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外来診療表

診察室
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15           心臓血管外科一般

☆は非常勤医師です

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