治験薬管理
テレビなどで「画期的な新薬が登場」というニュースが流れると研究者がお決まりのように「実用までにあと数年かかります」と言います。
その間一体何をしているのでしょう? 実は、たいていの場合「治験(ちけん)」をしているのです。
治験とは、新たに発見された物質が「医薬品」としての「効果(有効性)」と「安全性」を有しているかを確認し、最も適切な使い方(適応症や用法・用量など)を科学的に評価し、国が「医薬品」として認めるかを判断するための試験のことです。治験を実施する際には、人体実験にならないよう人権を守るルールが定められており、必ずこのルールに従います。
治験は、下の絵のような順序で実施されます。第Ⅲ相試験で良い結果が出ると国から製造販売が承認されます。(抗がん剤については第Ⅰ相から患者さんに使い、第Ⅱ〜Ⅲ相終了後に承認審査があります。)
当センターでも多くの治験を実施しており、特に抗がん剤については西日本トップクラスの実績を誇っています。
当センター薬局では、治験薬に詳しい薬剤師が治験薬を適正に管理し、治験事務担当者・治験分担医師・治験コーディネータと連携して、より良い治験の実施に努めています。