消化管内科
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- スタッフ紹介
- 外来診療表
消化管がんの早期発見と、外科手術によらない根治を目指します。
消化管内科は、消化管のがんの早期診断と治療を専門としています。最近は、患者さんの医療に関する知識が深まり、低侵襲な治療を希望される方も多くなっています。そういった希望に沿うべく、私たちは胃がんや大腸がんといった一般的ながんだけでなく、食道がんや咽頭がん、十二指腸がんなどの比較的稀ながんの内視鏡治療も多数行っています。
また抗がん剤と放射線を組み合わせて食道がんを根治させる、化学放射線治療や再発がんに対するレーザー治療など、がん専門病院ならではの治療も行える環境を整えており、多様化する患者さんのニーズに応えられるよう日々考えております。
患者さんに早期の消化管がんが発見された場合には、お気軽にご相談ください。
主要疾患
食道、胃、小腸、大腸の悪性腫瘍
治療ポリシー
○消化管がんをできるだけ早期に発見し、外科手術によらない根治を目指します。
○内視鏡と色素を使った検査で、消化管がんの早期発見に努めます。
主な治療について
治療法 | 入院・外来 | 治療日数 |
---|---|---|
ESD(EMR) (内視鏡治療) | 入院 | 1週間 |
ESD(EMR) 大腸(ポリープなど) | 入院および外来 | 腫瘍が大きい場合は入院(1週間弱) |
EUS-FNA(針生検) | 入院 | 4日~1週間 |
CRT(抗がん剤、放射線併用) | 入院 | 3~6週間 |
抗がん剤治療/化学療法 | 入院および外来 | 10日 |
レーザー治療 | 入院 | 2~3週間 |
- ESD(食道がん)
- 治療後に食道の狭窄を起こすような大きながんでも、内視鏡治療および狭窄予防で治療が可能です。
- ESD(胃、食道、大腸)
- これまで多くの症例を経験しているため、他院での治療が技術的に困難な場合でも、当センターでは治療できる場合があります。
- ESD・CRT併用療法(食道がん)
- 通常だと手術が必要な食道がんも、CRT(抗がん剤、放射線治療併用)で、治療可能な場合があります。またこれにESD(内視鏡治療)を併用することで、治療効果を高めることができると考えています。
- レーザー治療
- 主に食道がんで用いられる治療法で、CRTで再発した方や内視鏡切除が困難な方などに用います。
- 特殊な光でがんのリスクを診断する内視鏡検査
- NBI(狭帯域フィルタ内視鏡)やAFI(自家蛍光内視鏡)といった内視鏡と色素を使い、食道・胃がんの早期発見を行うとともに、その後の発がんリスクを診断する検査法です。特にハイリスクの方における、がんの早期発見と予防に努めています。
消化器内視鏡における早期がんの診断や治療の進歩
日本の消化管内視鏡技術はこの20年位の間に著しく進歩し、消化管がんに対する内視鏡診断や内視鏡手術は世界トップレベルとされる中、より低侵襲でがんの切除が可能となってきました。このたび、進歩した内視鏡の内容をより具体的にイメージしていただくために、実際の診断や治療の様子を短い動画に編集しました。ぜひご覧ください。
このような内視鏡手術の適応も拡がる一方で、より質の高い医療のためには、外科手術や抗がん剤治療、放射線治療、緩和医療なども視野に入れ、内科、外科、放射線科、病理科、麻酔科のみならず、看護、薬剤や栄養部門などの綿密な連携が大切です。また、治療の選択肢が多様になったために、その決定に悩むことも多く、患者さんご本人だけでなく、サポートいただくご家族の十分な理解のもと、患者さんの幸せにつながる、オーダーメイド的な医療を提供できるよう努めてまいります。
診療実績
令和5年度
年間の検査件数 | 上部消化管内視鏡検査 約8600件 下部消化管内視鏡検査 約2800件 |
年間の治療件数 | 食道がんESD 250病変 胃がんESD 312病変 大腸がんESD 206病変 十二指腸腫瘍内視鏡切除 157件(EMR 148, ESD 9) 消化管狭窄治療 内視鏡的拡張術 627件 ステント留置術 11件 |
治療成績 | ESD(EMR)の治癒率は、食道がん、胃がんともに90%以上。 |
学会認定
● 日本内科学会教育病院
● 日本消化器病学会認定施設
● 日本消化器内視鏡学会指導施設
● 日本大腸肛門病学会修練施設
スタッフ紹介
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副院長
石原 立
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主任部長
道田 知樹
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副部長
上堂 文也
-
副部長
東野 晃治
職 名 | 氏 名 | 専門分野 | 認定医/専門医/指導医 |
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副院長 | 石原 立 | 消化管 | 日本内科学会総合内科専門医 日本消化器病学会専門医・指導医 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医 |
主任部長 | 道田 知樹 | 消化管 | 日本内科学会認定内科医・指導医 日本消化器病学会専門医・指導医 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医 日本肝臓学会専門医・指導医 |
副部長 | 上堂 文也 | 消化管 | 日本内科学会認定内科医 日本消化器病学会専門医・指導医 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医 |
副部長 | 東野 晃治 | 消化管 | 日本内科学会認定内科医 日本消化器病学会専門医・指導医 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医 日本消化管学会胃腸科専門医 |
副部長 | 山本 幸子 | 消化管 | 日本内科学会総合内科専門医 日本消化器病学会専門医 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医 日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医・指導医 |
副部長 | 金坂 卓 | 消化管 | 日本内科学会総合内科専門医 日本消化器病学会専門医・指導医 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医 日本消化管学会胃腸科認定医・指導医 日本食道学会食道科認定医 日本がん治療認定医 |
副部⻑ | 七條 智聖 | 消化管 | 日本内科学会総合内科専門医 日本消化管学会胃腸科専門医・指導医 日本消化器病学会専門医・指導医 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医 H. pylori感染症認定医 日本がん治療認定医 |
副部長 | 吉井 俊輔 | 消化管 | 日本内科学会総合内科専門医 日本消化器病学会専門医 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医 |
医長 | 加藤 穣 | 消化管 | 日本内科学会総合内科専門医 日本消化器病学会専門医・指導医 日本消化器内視鏡学会専門医 |
レジデント | 谷 泰弘 | 消化管 | 日本内科学会認定内科医 日本消化器病学会専門医 日本消化器内視鏡学会専門医 肝臓学会専門医 |
レジデント | 上田 智也 | 消化管 | 日本内科学会総合内科専門医 |
レジデント | 藤本 裕大 | 消化管 | |
レジデント | 安藤 徳晃 | 消化管 | |
レジデント | 田邊 元太郎 | 消化管 | |
レジデント | 松山 和輝 | ||
レジデント | 佃 頌敏 | ||
レジデント | 森田 宗新 | ||
レジデント | 伊藤 典明 |
外来診療表
診察室 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |||||
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AM | PM | AM | PM | AM | PM | AM | PM | AM | PM | |
12 | 加藤 | |||||||||
20 | 山本(幸) | |||||||||
31 | 金坂 | 金坂 | 吉井 | |||||||
32 | 道田 | 道田 | 東野 | 東野 | 吉井 | |||||
33 | 石原(立) | 上堂 | 石原(立) | 上堂 | ||||||
34 | 七條(第4週のみAM) | 加藤 | 七條 |