血管肉腫

  • 診療内容 / 実績

血管より発生する予後不良の肉腫で、軟部腫瘍の2〜4%を占め希少腫瘍に当たる。過半数は皮膚(特に高齢者の頭皮)に発生するが、乳腺、深部軟部組織(筋肉や後腹膜)、心臓、骨、内臓などから発生することもある。当院では、皮膚から発生した患者さんは、腫瘍皮膚科が担当し、その他の部位から発生した場合は整形外科で担当していることが多い。多くの場合は原因不明だが、放射線治療後の組織や慢性的なリンパ浮腫の部位に発生することもある。治療法は病変が限局している場合は、病気の進行状態に合わせて、手術+術後放射線治療、または、放射線治療+抗癌剤の併用療法が選択される。また、病気がすでに進行しており他臓器に転移がある場合でも、全身状態がよければ、抗癌剤治療が適応となる。

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