医療安全管理責任者あいさつ
令和7年4月1日より医療安全管理責任者を拝命しました大川和良です。
医療行為とは人が人に対して行うものであり、そこには常に「人は必ず間違いを起こす」という前提が伴います。これは医療安全における基本的な考え方であり、私たち医療従事者には、そうした間違いが重大な結果につながらないような仕組みや環境を構築していく責務があります。
大阪国際がんセンターは特定機能病院としての承認を受けるとともに、都道府県がん診療連携拠点病院にも指定されており、日々、多くの患者さまに高度ながん医療を提供しています。しかしながら医療が高度化、複雑化するにつれ、安全性に対する社会の期待も一層高まっており、それに応える体制の整備がますます重要となっています。
当センターの医療安全管理部門では、専従の医師、看護師、薬剤師を配置し、迅速かつきめ細やかな対応が可能な体制を整えております。現在、以下のような取り組みを中心に活動を進めています。
- 1. インシデント、アクシデントレポートの収集、分析、院内周知および対策の立案
- 2. 医療事故発生時の調査および対応指導
- 3. 職員向け研修会の企画、運営
- 4. すべての院内死亡症例の検討
- 5. 他の医療機関(特に特定機能病院)や厚生労働省、日本医療機能評価機構などとの連携、情報交換
- 6. 院内の安全巡視
- 7. 医療安全に関する病院長への提言
これらの活動を通じて、医療従事者一人ひとりの安全意識を高め、病院全体として、すべての患者さまにとって安心、安全な医療環境を提供できるよう、引き続き尽力してまいります。
今後とも皆さまのご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。