脂肪分の多い食事に配慮すべきお薬を服用されている場合の対応

 下記に挙げた抗がん剤は、脂肪の多い食事を摂取後に服薬すると血中濃度が変動する場合があります。内服時間を調整したり、脂肪の多い食事の摂取を避けるなどのように、薬剤ごとに指示がありますので順守にしてください。このことは薬剤師の服薬指導でお知らせがあったと思います。

  • レブラミド®

    脂肪分の多い食事を摂る場合、食事の前後を避けて薬を服用してください

  • ネクサバール®

    脂肪分の多い食事を摂る場合、食事の1時間前から食後2時間までの間を避けて薬を服用してください

  • スチバーガ®

    服用前に脂肪分の多い食事をとることはさけてください

  • ラパリムス®

    食後または空腹時のいずれか同じのタイミングで服用を続けてください

  • タルセバ

    食事の影響を避けるため、食事の1時間前から食後2時間までの間の服用は避けてください

 脂肪分が多い食事を避ける場合、極端な低脂肪の食事をしなければいけないわけではありません。ちょっとした配慮と工夫だけで、あまり変わらない食生活を続けながらお薬の内服を行うことができます。
 一般的な家庭の食事では脂肪分の多い食事となることは少ないので、次のようなポイントを確認してください。但し、外食の場合はどうしても脂肪分の多い食事となりやすいので、その場合はメニュー選びと摂取量に気を付けましょう。

*脂肪分の多い食事とは…1回の食事熱量が900~1000kcal、脂質50~70g(総投与熱量のうち50~60%を占めるもの)

脂肪分を多く含む食事で注意するポイント

油脂を多く含む食材 以下の食材は脂肪が多く含まれていますので食べる量には注意が必要です
・乳製品(牛乳、チーズ、バター、生クリームなど)
・油(サラダ油、ごま油、マヨネーズ、ドレッシングなど)
・脂身の多い肉類
・脂がのった魚
・ナッツ類(アーモンド、カシューナッツ、落花生、ごまなど)
・アボカド
油脂を多く使用する料理  調理法では、揚げる>焼く(炒める)>煮る>蒸すの順で油の使う量が多くなります。また、揚げ物や揚げ焼きは衣が油をたくさん吸収するため油の使う量が多くなります。同じ揚げ物でも、衣が厚く油と接する面積が広くなるほど油の吸収量も多くなります。
外食の場合  外食では主菜料理に油が多く含まれている以外に、料理の添えに揚げ物が添えてあったり、サラダや添えの野菜がお替り自由でドレッシングも好きなだけかけられる場合、それによって油をたくさん摂ってしまうことがあります。メニュー選びの他にもドレッシングはノンオイルを選んだり、かける量を控えるようにしましょう。
デザート  脂肪の少ない食事を心がけても食後に食べたデザートに生クリームやバターなどが多く含まれることで食事全体の脂肪分が多くなってしまうことがありますので注意が必要です。

このページでは脂肪分の多い食事と脂肪分の少ない食事の例を朝昼夕とデザートごとに紹介します。

朝食の場合

  • 脂肪分の多い食事例
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    クロワッサン、ベーコンエッグ、

    ポタージュスープ、サラダ(ドレッシング)
    エネルギー 914kcal、脂質 64g (63%)
  • 脂肪分の少ない食事例
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    食パン、ジャム、ゆで卵、コンソメスープ、

    サラダ(ノンオイルドレッシング)
    エネルギー 655kcal、脂質 21g (29%)

パンはバターを多く使っているクロワッサンやデニッシュから食パンやロールパンに変更し、バターやマーガリンを避けてジャムを塗るとよいでしょう。ベーコンエッグはベーコンをハムに変えたり、同じ卵料理でも油を使わないゆでたまごに変えると脂肪分を控えられます。

昼食の場合①

  • 脂肪分の多い食事例
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    カルボナーラ、シーザーサラダ、カフェオレ
    エネルギー 971kcal、脂質 58g (53%)
  • 脂肪分の少ない食事例
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    トマトソーススパゲティ、コンソメスープ、レモンティー
    エネルギー 429kcal、脂質 8g (18%)

スパゲティの場合は、クリームソースやオイルパスタなど生クリームやオリーブオイルをたくさん使うソースよりもトマトソースのほうが脂肪分を減らせます。サラダもドレッシングをノンオイルに変更したり、スープに変更してもよいでしょう。飲み物も生クリームやミルクを使っていないレモンティーやブラックコーヒー、ジュースに変更しましょう。

昼食の場合②

  • 脂肪分の多い食事例
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    てりやきバーガー、フライドポテト(M)、

    コーヒー(Mミルク入り)
    エネルギー 941kcal、脂質 55g (53%)
  • 脂肪分の少ない食事例
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    チーズバーガー、ミネストローネ、

    オレンジジュース(果汁100%)
    エネルギー 470kcal、脂質 14.5g (28%)

ハンバーガーは具が油で揚げていないもの、ベーコンが入っていないもの、ソースにマヨネーズを使っていないものを選ぶと脂肪分が少なくなります。フライドポテトは細切りのものほど揚げる際にじゃが芋が油をたくさん吸収するので脂肪分が多くなります。サイドメニューはフライドポテト、フライドオニオンやパイよりもサラダやスープを選ぶほうがよいでしょう。

夕食の場合①

  • 脂肪分の多い食事例
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    ロースかつ定食

    ご飯150g、ロースかつ150g、千切りキャベツ (胡麻ドレッシング)、 味噌汁、漬物

    エネルギー 1228kcal、脂質 68g (50%)
  • 脂肪分の少ない食事例
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    煮魚定食

    ごはん150g、かれい煮付、ほうれん草のお浸し、味噌汁、漬物

    エネルギー 485kcal、脂質 7g (13%)

揚げ物は脂肪分が多くなりがちですが、ロース肉を使った場合は特に脂肪分が多くなります。肉自身の脂肪分の少ないヒレかつやささみカツのほうが脂肪分が少なくなります。添えのキャベツやサラダはお替り自由でもドレッシングをかけ過ぎないようにしましょう。

夕食の場合②

  • 脂肪分の多い食事例
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    サーロインステーキ

    ガーリックライス150g、 サーロインステーキ150g、 コーンポタージュスープ、サラダ(ドレッシング)

    エネルギー 1176kcal、脂質 75g (57%)
  • 脂肪分の少ない食事例
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    ヒレステーキ

    ご飯150g、ヒレステーキ150g、コンソメスープ、 サラダ(ノンオイルドレッシング)

    エネルギー 716kcal、脂質 28g (35%)

ステーキも肉の部位を選べば脂肪が少なくなります。ステーキの添えはフライドポテトやニンジンのグラッセなど油やバターを多く使ったものよりも、粉吹き芋やゆで野菜を選ぶと脂肪が少なくなります。主食はガーリックライスやパンにするとバターや油で脂肪が多くなりますので、シンプルに白ご飯がよいでしょう。

デザートの場合

  • 脂肪分の多い食事例
    画像

    アイスクリーム、フラペチーノ、チョコレートパフェ

    イラストのデザートの他に、ソフトクリーム、ショートケーキ、モンブラン、シェイク等が高脂肪のデザートです。

  • 脂肪分の少ない食事例
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    どら焼き、大福、お団子

    イラストのデザートの他に、かき氷、羊羹、くずきり、あんみつ(クリーム入りでないもの)等が低脂肪のデザートです。

デザートはバターや生クリームをたくさん使う洋菓子よりもこれらの使用量の少ない和菓子のほうが脂肪分が低くなります。また、揚げ菓子よりも焼き菓子のほうがよいでしょう。

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